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第5回「ジャーナリストカフェ in新潟」

新潟で3回目となる「ジャーナリストカフェin新潟」を5月10日に開催しました。
会場は、新潟市西区の新潟大学。学生を中心に、約150名が参加しました。
ファシリテーターを務めたのは大越健介。パネリストには、SlowNews シニアコンテンツプロデューサーの熊田安伸氏、共同通信社編集局長の有田司氏、新潟日報社編集局報道部記者の江森美奈子氏が登壇し、「メディアの役割と責任」をテーマに議論が展開されました。

 

大越は冒頭、「情報があふれる現代において、ジャーナリストは真偽を見極めて伝える“水先案内人”のような存在。SNSの普及により情報の真偽の見極めが難しくなるなか、現場に足を運び、人と直接向き合うことでしか見えない事実に迫る姿勢が求められている。トランプ氏の再登場や強権的指導者の台頭が、自由や民主主義の価値を揺るがす今、ジャーナリズムの意義を若い世代と共有したい」と語りました。

 

後半のパネルディスカッションからは、新潟大学法学部准教授の益田高成氏も加わり、会場との活発な対話が行われました。

 

会場からは、次のような質問が寄せられました。

 

・「報道の編集が“隠蔽”と受け取られることがあり、ジャニーズ問題への対応の遅れなどから、メディアへの不信感がある。SNS上でも同様の意見が多く、活字離れも進む中で、マスメディアの将来に不安を感じている。今後のメディアはどうあるべきか?」

 

・「フェイクニュースに振り回されないためには、どのような心構えや情報リテラシーが必要か?」

 

・「SNSが選挙に与える影響や、規制の線引きの難しさについて、ジャーナリストや政治学者の見解を聞きたい」

 

こうした率直な質問や意見に、登壇者たちが経験を交えながら解説し、深い議論が交わされました。約3時間半にわたるイベントは盛況のうちに終了し、メディアと社会の関係について考える貴重な時間となりました。

 
 

新潟日報の記事は下記をご覧ください。
ジャーナリストカフェ掲載記事2505